「いいね」で道路が舗装される国――移民不要、承認欲求ハックによる聖域構築

街に溢れる「無料の労働力」に気づいているか

先日、特区の視察を兼ねて、久しぶりに一般社会の表通りを歩いてみた。

そこで目にしたのは、相変わらずスマートフォンの画面を覗き込み、運ばれてきたパンケーキの角度をミリ単位で調整している若者たちの群れだ。

彼らは、たった一つの「いいね」というデジタル信号のために、数千円を払い、数時間を費やし、最高の一枚を切り取ろうと必死になっている。

その姿を見て、私は確信した。

「なぜ、この国は移民の安い労働力を求めて議論しているのか? 目の前に、自腹を切ってまで『特別な役割』を演じたがっている奴隷たちがこれほど溢れているのに」

インフラ整備を「プレミアム・ミッション」へ昇華せよ

通常、道路工事や土木作業といったインフラ整備は、汚い、キツい、危険の3Kと呼ばれ、若者から忌避される。だからこそ、国は移民という外部リソースに頼らざるを得なくなる。

だが、私の運営する「無人島特区」では違う。

ここでは、ドブさらいも、コンクリートの打設も、すべてが「選ばれし者しか参加できない聖域のアーキテクチャ(構築)」というプレミアムな体験に変換される。

【承認欲求型労働のスキーム】

  1. 「極秘ミッション」としての公募ハローワークに求人を出す必要はない。SNSで「特区の骨組みを作る、1日5名限定のクローズド・ミッション」と銘打って、デザイン性の高い広告を打つ。これだけで、倍率は跳ね上がる。
  2. 「ギア(装備)」のブランド化軍用スペックをベースにした、特区ロゴ入りの漆黒の作業服。これを「支給」するのではなく、高額な「参加キット」として販売する。彼らは、そのユニフォームを着て自撮りをする権利を、まず自費で買うのだ。
  3. 「映え」を最大化する現場演出現場には高性能なWi-Fiと、プロ仕様の照明(ライティング)を完備する。泥だらけの顔、荒い息遣い。それが「世界を救うために汗を流す、高潔な自分」として最高に美しく映る舞台を用意してやる。

移民を雇うのは二流、承認を売るのは一流

ここで、従来の移民労働と、私が提唱する「承認欲求労働」のコストパフォーマンスを比較してみよう。

【比較テーブル】労働力のパラダイムシフト

比較項目移民労働者(外注)承認欲求モンスター(国産)
直接人件費最低賃金・社会保険(高コスト)0円(むしろキット販売で黒字)
モチベーション生活の糧(サボるリスク)自己顕示欲(過剰なまでのこだわり)
現場の美化雑になりがち映える写真のためにミリ単位で整える
リスク管理文化摩擦・逃亡「フォロワーに叩かれる」のが死ぬより怖い
副次効果周辺治安の懸念「特区は最高」と自発的に宣伝する

移民は「権利」を主張し、不満があればストライキを起こす。

だが、承認欲求モンスターは違う。彼らは、自分がどれだけ過酷な環境で「価値ある仕事」をしているかを世界に証明したくて堪らない。

彼らにとっての給料は、現金ではなく、他人の親指が叩く「ハート」なのだから。


泥にまみれた「主演」たちの末路

特区内の道路は、こうして「自腹で参加した若者たち」の手によって着実に舗装されていく。

彼らは、自分が敷き詰めたアスファルトの上に立ち、「誰かのために、僕は今日、爪痕を残した」とポエティックな投稿を流す。

そのアスファルトが、将来、世界中の富豪が矯正不能な犯罪者を蹂躙するために走るリムジンのためのものだとは、露ほども知らずに。

[独り言]

「彼らの顔についた泥を落としてやる必要はない。その泥こそが、彼らにとっての勲章であり、私にとっての燃料費削減なのだから。人はパンのみにて生きるにあらず――『いいね』のみにて、道路は舗装されるのだよ。」


あなたが握るスマホは、誰の発電機か

あなたが今、この記事を読んでいるスマホ。

その画面を通じて、あなたは誰を「いいね」と評価し、誰の承認欲求を煽っているだろうか。

あるいは、あなた自身が「特別な自分」を証明するために、どこかの「現場」を求めてはいないだろうか。

もし、あなたが「今の空虚な生活に飽き飽きしている」というのなら、いつでも特区へ来るといい。

最高にかっこいい作業服と、最高に過酷な「映える」現場を用意して待っている。

もちろん、参加費はクレジットカード決済のみ。

報酬は、私からの「リポスト」一つだ。

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この記事を書いた人

このサイトに辿り着いたあなたは、おそらく「今の世界がどこかおかしい」と気づき始めているはずです。 ここでは、誰かにとって不都合な真実ばかりを扱います。一度扉を開ければ、二度と「無垢な一般人」には戻れないかもしれません。

それでも、偽りの平和よりも、剥き出しの真実を愛したい。 そんなあなたと共に、私はこの世界の「最後」までを観測し続けます。

さぁ、始めよう。深淵は、あなたに見つけられるのを待っています。

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